
公務員といっても数多くの種類がありますよね。
今回はそんな中でも「一般職地方公務員」について基本的な説明をしていきたいと思います。
また友達の市役所員の話を聞けたので、実際の待遇を踏まえて書いていきたいと思います
目次は以下のようになっています。
一般職地方公務員
そもそも地方公務員の種類は、行政ごとに微妙に待遇が違ってきており、行政は以下のように区分けされています。
- 都道府県
- 指定都市
- 市役所
- 町村役場
県庁はこの中でも都道府県に属しています。
業務内容
一般職地方公務員とは、市役所職員・県庁職員・教員・警察・消防士など、皆さんが一般的に公務員といえばこれ、といったものが大体当てはまります。
そのため業務内容は多岐にわたり、それぞれ全く違う業務を行っています。
例えば、市役所員・県庁職員は基本的にデスクワークを行っており、消防士は出動がない場合は日々のトレーニングが主な業務となっています。
余談ですが一般職地方公務員とは別に、特別職地方公務員と呼ばれる公務員もいます。
特別職地方公務員は、都道府県知事・市長・地方議員などといった、より行政の中心となるような職がこれにあてはまります。
待遇
初任給・賞与
平成29年地方公務員給与実態調査*1を参考にすると、大卒以上の初任給は以下のようになります。
- 都道府県:183,554円
- 指定都市:179,720円
- 市役所:180,637円
- 町村役場:178,312円
自治体によって多少前後するため、より詳しい初任給を知りたい方は、各自治体のHPに書いている場合が多いため、ご覧になって見てください。
また公務員は全員同じボーナスを貰っており、2018年度の支給実績は4.45カ月分となっています。
内訳は夏季ボーナス2.2か月、冬季ボーナス2.25カ月となっています。
参考記事
*1「平成29年地方公務員給与実態調査」
福利厚生
ここで私の個人的意見として、実家勤務などでない限り住宅に関する補助制度の有無が、就職するうえでもっとも重要な要素だと感じています。
理由としては、補助制度がなければ多少の初任給の優位性はなくなり、自由に使えるお金が目に見えてすくなくなるためです。
ただ、基本的に地方公務員は地元で就職するための選択肢、という人が圧倒的に多いため、そもそも住宅の補助制度が必要ない場合が多いです。
そのため、地元以外で公務員になりたいと思っている方は、その勤務地の施設が社宅・独身寮・住宅手当制度を採用しているか、しっかり確認をしましょう。
住宅補助の社宅・独身寮・住宅手当制度について詳しく知りたい方は、本記事下にあるリンクから説明を行っている記事があるので、是非ご覧になって見てください。
年間休日・平均有給取得日数
- 年間休日:120~125日(自治体により変動)
- 平均有給取得日数:10日前後(自治体により変動)
職に就くまで
一般職地方公務員になるためには、国家公務員試験に合格した後、希望している勤務地にて人事面接を通過する必要があります。
倍率
倍率は公に後悔されていませんが、聞いたところによると地方の場合は大体3~10倍程度であると言った話を聞きます。
その年の採用人数によって倍率が大きく変わるため、あまりあてにしない方がいいでしょう。
ただし地方の場合は、高齢化に伴う公務員の退職が増加するのが予想され、後継の育成のため大目に採用されるケースもあるため、頑張れば十分に採用されるかと思います。
友人の話では基本的に面接まで進んだ場合、よっぽど余計なことを口走らなければ採用される、とのことでした。
友人の語る実情(市役所員)
待遇
項目 | 詳細 |
初任給 | 17.8万円 |
ボーナス | 30万円×2(初回のみ8万) |
社宅・独身寮 | どちらもない |
残業時間 | 部署による(30時間以下の制限) |
残業代の支払い | あり(1時間単位):時給1100円程度 |
休日出勤 | ほぼなし(あっても必ず代休はもらえる) |
倍率 | 80人前後応募/22枠 ➡ 4倍程度 |
初任給は平均よりは高いようで、行政職俸給表によると1級30号であるようです。
またやはり住宅に関する補助は無いようで、住宅手当も存在してないようです。
残業については今のところ少ないようですが、上層部からの指導により月の残業時間が30時間以内に収まるよう、結構厳しく言われているようです。
休日出勤について、基本的にはないが何かしらの理由で出勤しなければならない場合、必ず代休を取らせる制度となっているようです。
倍率はやはり公に後悔されていませんが、友人の受験番号と合格者数はわかっているので、そこからおおよその倍率を算出しています。
ただし倍率は自治体により大きく変わると思うので、あくまで目安の一つ程度に考えておいてください。
業務内容など実情
基本的にデスクワークを行っており、地元のイベントの誘導員や市役所の駐車場の薄れた白線を塗りなおす、などといった雑務も行っているようです。
大がかりなイベントを行う時の誘導は結構大変なようで、朝から晩まで誘導を行わなければならない、といった場合もあるそうですが、自治体によるかと思うので希望する自治体のイベントなど、よく理解しておくとある程度の心構えができますね。
友人にそれは結構つらくないのか、話を聞いてみると、
「普段は全く忙しくないため、特につらく感じたり辞めたいと思ったことはない」
とのことでした。
やはり自治体によって事情はピンキリなため、実際にその施設に勤めている人に話を聞いてみるのが、あたりまえですが一番確実です。
企業と比べたメリット
公務員になるためには、公務員試験を突破しなければならないといったデメリットもあるのですが、それ以上にメリットも多いです。
リーマンショックから時が経ち、景気も反転し始めてきたことにより、公務員になるメリットはあまりないと言われてきていますが、本当にそうなのか今一度考えてみましょう。
絶対的安定性
公務員全般に言えることが一般企業とくらべ、倒産・リストラのリスクがなく、非常に将来設計を行いやすいというメリットがあります。
またボーナスに関しても、業績などによって左右されることが無いため、ボーナスを含めた様々なローンを組みやすいです。
加えて年齢が上がり結婚したりしていくと、扶養手当がついたりと一般企業よりも、非常に広く手厚い手当を受けることが可能となります。
昇給額が大きい
行政職俸給表*1を元に解説いたします。こちらは毎年更新され、微妙に値が異なっている場合があるので、気になる方は下記にあるリンクより確認してみてください。
以下に行政職俸給表の一部を載せます。
表の見方ですが縦軸が昇給による基本給、横軸が役職に就いた昇格による基本給となります。
一般的な大卒公務員の平均と言われる、1級25号170,200円を初任給として考えてみます。
一般的によっぽど評価が悪くなければ4号昇給することになるのですが、4号昇給すると1級29号176,800円となり、6,600円昇給することになります。 ただし初年度は、3号昇給となる場合が多いです。
また昇格によって昇給額が上がる場合は、ただ単純に横にスライドするわけでなく、1~2万円の昇給額に収まるようになっている場合が多いです。
一般的な中小企業における昇給額は、だいたい2000~3000円であることを考えると、非常に昇給額が大きいということが分かるかと思います。
そのため公務員は、就職後数年は一般企業よりも基本給は少ないですが、後々になってくると諸手当を含め大企業と遜色ないほど、基本給が高くなるという特徴があります。
参考記事
*1「行政職俸給表」
ただしデメリットも
一見福利厚生も手厚く、最初は基本給が少ないとはいえ、一般的な中小企業より大きな昇給額をなる公務員は、デメリットが無いようにも見えます。
しかし、以下のようなデメリットがあることも理解しておきましょう。
- 社宅・独身寮・住宅手当制度がない
- 企業より残業代が少なく計算される
社宅・独身寮・住宅手当制度については、本記事にてなんどもふれているため改めて言うことはありません。
しかし残業代が少ないということは、あまり知られていない事実なのです。
友人の例で挙げると、一般的な中小企業では友人の時給は以下のように計算されます。
178,000(円)/20(日)/8(時間)=1112.5円
先ほどの表を見てもらうと、残業代として1100円前後貰っているとなっています。
一般的な企業では、この時給に1.25を掛けたものが、残業を行った際の時給単価となります。そのため、一般的な企業で考えた友人の時給単価は、
1112.5(円)×1.25=1390円
とならなければなりません。
自治体にもよりますが非常に忙しく、残業するのが当たり前の職場もあります。
そんな職場に知らずに就職し、残業の時給単価の低さに驚き、嘆きうつ病になった人も数多くいます。
そのため公務員になりたい方は、是非自分の希望する施設がどの程度忙しいのか、それをしっかり把握してから公務員を目指すべきか考えましょう。
オマケ(お役立ち)情報
ここまで読んでくださったあなた限定で、就活に関しては直接関係ありませんが、お役に立てる事をお教えしたいと思います。
就活は交通費や宿泊費など、なにかとお金は必要になってきますよね。
かくいうわたしも、当時資金面で非常に苦労した記憶があります。
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興味のある方は以下の記事をご覧ください。
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最後に
本記事はいかがだったでしょうか。
一般職地方公務員の業務内容や、公務員の意外と知られていない昇給額のメリットについて、伝えることができていれば幸いです。
いろいろとメリットのある公務員ですが、注意点として仮に試験に落ちた後の滑り止めを考えておかないと、就職浪人になる可能性もあります。
そのため、一般企業に勤める際の就活・企業研究をするうえで大切だと思うことを、以下の記事にまとめているので、是非ご覧になって見てください。
他にも大事だと思うことがありますが、実際に就職してから特に最低限知っておいた方がいい、と思ったことを選びました。
これらの記事が有用だと感じたら、是非他の記事もご覧になってみてください。
こちらの記事では優良企業をまとめたサイトの紹介と、私のしっている優良企業の一部の紹介を行っています。
以下の記事は他の公務員はどうなっているのか、こちらも友人たちに実際に聞いた話を元に作成した記事です。
興味のある職種がありましたら、ご覧になって見てください
それでは記事はこれにて。みなさんのよい就活ライフをお祈りしています。
あでゅー!