
はじめまして。
または本記事もみてくださって、ありがとうございます。
よく高卒と大卒では、生涯賃金に大きな差がでると言われますが、実際どの程度変わるのか実感が沸かない方が多いと思います。
そこで全国の高卒初任給平均と、大卒初任給平均をもとに、私の実際の支出を踏まえたリアルな数値を用いて、様々なシミュレーションを行ってみます。
計算式解説
本記事では基本式として
(基本給+昇給額)×12+(基本給+昇給額)×4
という式で年収の計算を行っています。
また計算における数値の各条件を以下のように設定。
高卒・大卒の全国平均初任給
初任給の全国平均は
大卒:206,000円 高卒:170,000円
となっています。
地方では5,000~10,000円ほど低かったりと差異はありますが、本記事ではひとまず全国平均値を参考にしていきます。
昇給額
本記事ではこちらの記事にて書いた、中小企業の一般的な昇給額が、2000~3000円であることから、ひとまず2000円にて計算を行っています。
私なりの昇給額についての考え方を、実際に働いてから感じたことを踏まえて書いているので、将来のリアルな収支を知りたい方は読んでみてください。
賞与(ボーナス)
一般的に中小企業の賞与は、4ヶ月程度が平均となっています。そのため、本計算においても4ヶ月として計算しました。
(基本給+昇給額)×4
手取り
基本給から引かれる、社会保険・厚生年金・所得税・住民税などを差し引いた、実際に自分が自由に使う事の出来る金銭額。
一般的に年収に0.8をかける事で、大よその手取りが計算可能です。本計算でもこの方法を用いています。
{(基本給+昇給額)×12+(基本給+昇給額)×4}×0.8
計算期間
大卒は22歳から60歳までの38年間、高卒は18歳から60歳までの42年間で、前年度までの年収を累計する形で生涯年収を算出。
Σ(年収)
生涯賃金の計算
外的要因が無い場合
ここまでの条件を元に生涯年収を計算すると以下の表のようになります。
大卒の場合
想定生涯賃金は約1億4900万円
高卒の場合


その理由は、残業代や役職手当などの外的要因を考慮していないためです。
それではそれらの要因を解説しつつ、再計算を行ってみます。
外的要因の種類と解説
残業手当
残業一時間あたりの自給単価の計算式は
(基本給)/{(365-年間休日日数)/12}/(一日の勤務時間)
×所定倍率×残業時間数
として計算します。
ここで基本給は先ほどの全国平均を用い、残業時間は日本で一番分布の多い30~40時間程度、ここでは30時間と少ない方で計算を行っていきます。
年間休日数は完全週休二日制を採用、2018年度の日本の祝日は年16日、お盆と年末に各3日休みをもらえるとすると、
2×4×12+16+3+3=118(日)
その他会社独自の休みや、振り替休日なども加味して120日とします。
勤務時間と倍率は一般的な8時間及び、1.25倍を用います。
役職手当
役職手当の設定はこちらのサイトを参考にしました。今回の計算では、役職に就く年齢は以下のように設定します。
高卒は20年目から係長3万、30年目から課長5万、37年目から部長7万
ただ役職手当がつくと、残業代がつかなくなる裁量労働制に切り替わるため、私の会社のように、もともと残業多い会社は、課長時点で10万の手当てが付く場合もあるようです。
役職に就くとボーナス満額支給・ボーナス計算に手当ても加味される、などメリットもあるため、残業代がつかなくなるのがデメリットとは一概に言えません。
また役職に就く年齢は、スタートが大卒の方が年齢4歳上であること、高卒は現場職・大卒は技術職に付く場合が多い、など加味し設定しました。
*一番の参考元は私の会社の内部構造です。
退職金
退職金についてはこちらのサイトを参考にしました。
本記事では中小企業を前提にしているため、大卒及び高卒の退職金は
大学卒:1128.9万円
高校卒:1082.9万円
再計算してみると
大卒の場合
想定生涯賃金は
約1億8200万円+退職金=1億9300万円
高卒の場合
想定生涯賃金は
1億7000万円+退職金=1億8100万円
これより、退職金も加味して差額は約1200万程度となりました。

差はやっぱりそんなにない?
そうですね、しかしここでまたしても一つ訂正しなければなりません。
それは
会社の役員には定員数がある
ということです。
考えれば当たり前ですが、今回は計算上だれもが役職に就く、という条件の下計算を行っています。
ここで改めて聞きたいのですが
あなたは役職に必ず就く自信がありますか?
また、役職に就くという事は 一般社員に比べ責任が重くなります。加えて大変な業務を請け負うことも多いでしょう。
実力主義を採用する会社が多い中、やはり周りを見てみると、どうしても多少は大卒の方が物事をよりスムーズに処理できている気がします。
これは恐らく、卒論を乗り切っていることが要因の一つだと思っています。
そのため、大卒の方が高卒の方より、割合として役職に就く確率が高く感じられます。
以上から、結局は当人の頑張り次第としか言えず、大卒の方が約1300万円ほど多くなるが、どちらも生涯賃金は2億弱で着地する、と言えるでしょう。
余談
役職は会社によりますが基本的に辞退可能です。
どちらも平社員で最後まで終える、つまり役職手当なしで再計算を行ってみると
大卒の場合

高卒の場合
シミュレーションの感想
皆さんの中には生涯賃金2億いかないのか・・・そう思った方も多いと思います。
確証は出来ませんが、こちらの記事にある投資法なら1億円の資産を、将来生み出せる可能性があります。
興味のある方はぜひ一読を。
ポイントまとめ
- 役職に就く努力をすれば、学歴で生涯賃金にそこまで差はつかない
- ただし、卒論など乗り越えてる分、大卒の方が処理が速く役職に就きやすい
- どちらも生涯賃金は2億弱程度になる
将来設計のお役に立つ情報となっていれば幸いです。
それでは。
あでゅー!
涼華「またね~♪」